最近、精神世界ではアセンション、アセンションと騒がしい。
何でも次元が上昇するらしい。
それでもって、次元が上がるとそのレベルに達していない人はそこで存在できなくなるから、頑張ってそれまでに精神
の向上をしましょう。波動を浄化しましょうとおっしゃる。
はあ?
次元が上昇して、そこに存在できなくなった者たちはどうなるのか?
死ぬ?
いやいや、死ぬんだったらみんな一緒でしょう?
そうじゃなくて、苦しい思いをして死んでいく?
今でも十分に苦しみながら人は生きてるんよ。
仏教ではそう教えるでしょう?生きることは苦しみに他ならないから輪廻から解脱を目指すんだよ。
だから、何も変らない。
人類が滅亡するかもしれない?
いやいや、元から人類と言うか、生き物全てが存在意義があるようなないような物なのだから、別に良いでしょう?
滅亡しても、宇宙を構成するエネルギーの総量は変らないのだから、また別の種が生まれるだけのことでしょう。
これらの言葉は自分が生きているのが基準となっているから出てくる。
それはエゴそのものの言葉じゃないか。
神との対話に出てくる「神」にしても、チャネリングで愛を説く宇宙人?にしても、人類にしても対してレベル変らない。
自分たちの存在し続けることが基準になっている。
自分たちが居心地良く過ごせるようにするために、どうすれば良いのかを語る。
そこには、気持ち悪いほどにある種のこだわりを感じる。
執着だ。
愛、と言う言葉でさえ過度に言えば執着になる。
ところで、ある相談者からのメールでアセンションについて思うことがあった。
その相談者の方はいろいろあって、直感的に次元は11まであると感じたと言う。
この時にすごい違和感を感じた。
それまでにも、ある宗教では宇宙の根源の神の次元は9次元だとか、あるパワーグッズの波動は15次元からのエネ
ルギーからだとか言うのを聞いてきたが、その時に感じた違和感の比ではなかった。
我々は常識的には時間と空間の4つの次元までを認識している。
ここまでは現在の科学でも計測でき、理論を組み立てることが出来る(と思う)。
しかし、それ以上の次元については、定義も出来なければ、計測も出来ない。
そして、宗教やカルトの人たち、宇宙人も我々一般人にきちんと何が違うのかを説明しない。
単に神が存在する次元とかしか言えない。
そして、その神や超人間的な存在のレベルによって住まう次元が変り、レベルが上がるほど上に上がって行くという。
それって、何かおかしい。
どんどん上がって行くなら、たった11とか15で最高などと言うのはおかしい。
100次元や1000000000000000次元があってもおかしくないじゃないか。
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